スピーカーボックス製作記                                                                           

        FOSTEX FW160とFT48D(LE20)を組み合わせて仕事場用のスピカーを自作しました。一日中鳴らし続けても気にならない音質です。
        どちらのユニットも骨董品並みの古さですが、満足のゆく表現力となりました。ネットワークにはCSDコンデンサー、力のある華やかな特性です。取り扱いはAUDIO MANIAさん。   


         
  FW160とFT48D  

仕事場に設置した完成姿です。
手轆轤の前にスッポリと収まる横置き=全長80cm。

陶芸教室中は勿論、仕事場で年中鳴り続ける働き者が完成しました。


サランネットは両面テープで固定しただけの取り外しが極めて容易な仕様です。
コマメに掃除が出来るようにしていますが、実はコマメではありません。

JBL LE20はLE8T、LE10A、LE14A と組み合わせて使われたユニットです。
20cm以上のスピーカーとの組み合わせが宜しいようです。

底面バスレフ方式です。陶芸窯用の棚板(カーボランダム製)10mmを敷き、
その上に角材45mmで浮かせて空間を確保しスピーカーBOXを乗せています。

 

 


 
         
  UP120+FT17H  

<参考資料>

20年に渡って愛用してきたFOSTEX UP120のショートホーンです。
ウレタンエッジはヒノオーディオの人工皮革に変更しています。


これを機会に引退する事になりましたので、ついでに御紹介します。
BOXの高さは僅か18cmと低く物置き兼用で重宝していました。

FOSTEX FT17Hはパイプを被せて防磁型にしホーンを利用して
反射させる
方式のツィータ。14dBに減衰。



 
         
  FW160、JBL LE20  

FOSTEX160は20年以前に購入したものの3500HZから5000HZにかけて
音の暴れが気になってお蔵入りしていました。
また剥き出しのマグネットから強力な磁力が出ていますので
3mm厚のゴムシートを接着し僅かでも防滋に努めています。
エッジはヒノオーディオの人工皮革に張替え済。

JBL LE20が手に入り2500HZでクロスオーバーをすることで
FW160の欠点を無くすように致しました。


ベーク板

 
  CSDコン・ネットワーク  


ネットワーク基板はアクリル板2mmの二重張りです。基板総重量750g。

サトーパーツ2列型中継端子台250V−15A20極をバラして端子だけを取り出し、
アクリル板の角材に取り付けています。このアイデアは「スピーカー改造日記」さん。

しかし端子の数が少な過ぎて、整然と部品が並んでいないのが御愛嬌。
(見本通りに多めの端子でキチンと配置すれば良かった。)

コイルはTRITEC 0.57mHと1.0mHをアクリルポリカネジで固定。

内部配線とスピーカーケーブルはカナレの4S8Gです。

CSD MPPコンは6.8μF(Φ35、長さ 46mm)、4.7μF(Φ25、長さ45mm)。
音質は今様のメリハリの利いた明るいもので元気がみなぎっています。
価格が安いから使用するとなると思わず一歩引いてしまいますが、
まさに掘り出し物と言ってよい優れた品質です。
ブランド品に肩を並べる低中高域の表現力だと思います。

■富士通スチコン1000pFをネットワークのコンデンサーに並列で加えてみました。
 音の立ち上がりが変わり粒立ちがクッキリ。メリハリが効いています。


スチコン1000PF

 
         
  ショートホーンBOX  

<結果>2010.2.25

■FW160は上記10μF+0.3mHの4000Hzカットだと低域が出てきません。
  メーカー推奨クロスオーバー5000Hzを鵜呑みにすると中高音が荒れて
 聴き疲れる音になります。

■FW160(4Ω)を14.7μF+0.5mH=2500Hzで12dBのハイカットすれば、
  クロスオーバーが2500Hzとなり正常にウーハーの役割を果たします。
  LE20の底力が決めてになりました。コーン紙だとは思えない伸びやかな中高域です。

スピーカーユニットは年季が入っていますが、BOXの材料も同様に古材。
ベニヤは20年も経つと強度が劣化していました。
居間に設置するわけじゃないからねと構わずに組み立て続行。

ユニット取り付けはバッフルに裏から4mm鬼目ナットを打ち込みネジ止め。
ショートホーン部だけはペンキ仕上げです。

1個は25cm×30cm×40cmのサイズです。重量10キロ。

Φ 40×50mmのパイプダクトは裏に取り付けています。
内容積15リットルのバスレフタイプです。

■音質はLE20の個性が発揮されて古いJBLの懐かしい音になりました。
  ミニBOXですから重低音は望めませんが、
  僅かなパワーでも十分にメリハリのある表現をしてくれます

 Jazzや弦楽器の再生が似合っていますがボーカルは少しカスレ感があります。


 
 

FT48D

 

 

<改造結果>2013.4.16

■FW160+FT48Dの組み合わせに改造しました。
 クロスオーバーは2500HZでレベルは変えずに繋いでいます。

■ホーンを短くして内容積を増やし、18リットルの底面バスレフのBOXです。
 バスレフポートはΦ70mm×50mmです。床面から45mmの空間があります。
 低音の出方が見違えるようになりました。文句なしのパワーです。

■FT48Dは良く出来たユニットですがソフトドームが剥き出しで危ない感じです。
 KG810をスッポリ被せました。止めネジの位置も大きさも丁度のサイズです。

KG810





 
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