<改造手順> |
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@必要工具 |
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必要な工具一式です。鋏は鉛板を切断しますので細い針金切りもOKの物を
使用しました。
ピンセットは必要不可欠な道具です。
ALPUSのメカニカルスイッチは頑強な作りですのでプラスチック製の引き抜き工具は歯が立ちませんでした。キーを数個引き抜いたところで、あえなく破損。
厚さ約1ミリの鋼鉄版を加工し、先端部分を曲げてフックを作り800度のガスで
焼入れ後に急冷しますと堅牢そのものの引き抜き工具の完成です。
(但しキーの引き抜きには端から順番に差し込んで外さないと
キーのプラスチックに傷が着きますから要注意です。)
先端部を90度に曲げるために”金属用万力”を使用します。
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A引き抜き工具 |
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自家製オリジナルの鋼鉄板製のキー引き抜き工具の拡大写真です。
根元に藤の細紐か色糸を巻き付けようかとも思案しましたが、
人差し指がスッポリ入る大きさですのでコブシを握り締めた状態で
キーに垂直に引き上げると一呼吸でOKでしたので、素材の儘としました。
焼入れは先端部を灼熱し強度を上げるだけでU字部は柔らかい状態です。
大型のENTERキーを引き抜く時には容易に拡げられます。 |
B平面図 |
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忘れてはならないものはキーボードの平面図です。
89個のキーを全部取り外してしまいますので、この図面が組み立てる際に
必ず必要になります。もしも 無いと収拾がつかなくなりますよ。(>_<)
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C鉛シート |
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鉛板は裏面に接着シート付きの0.3ミリ厚を使います。
キーボード部分は黒色を予め塗装しておき、5ミリ幅に切断して用意します。
写真右の白色塗装は本体底に貼り付けるためのものです。 |
D鉛シート完成
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5ミリ幅シートは横方向で直線に貼れますが縦方向は細切れで組み合わせます。
メカニカルスイッチ部周りを完全に覆うような貼り方が効果があると思います。
次にもう一度縦横貼りを致しまして、二重貼りの完成です。
但し、もう一回というわけには参りません。
キーを押し下げた時の遊びは1ミリ余程度しかありませんので
0.3×2が限度のようですね。 |
E大型キー周り
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スペースキー・変換キー・Enterキー等のスタビライザー周りは
先ず一重貼りをし金具が収まる範囲を見極めて二重貼りを致します。
打音が改善しない場合はキーを押し下げても触れない部分を
三重に致しています。大型キー周りだけですが・・。
(ALPUSスイッチは鉄板に固定され其の板の厚みは、なんと1ミリもあります。) |
F底板ゴム貼
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1ミリ厚のゴムシートを接着剤・ボンドG17で固定しました。
ゴムシートの裏に鉛シートを貼ってみようかとも思案しましたが
万が一、プリント基板が触れるとショート事故を起こす恐れもあり
ゴムだけと致しました。
(白く見える箇所はボディ本体部分の凸部です。)
黒く両側に見えるのはキー本体部分が取り付くところなので
プチブルゴムを細く切って防振対策を致しました。 |
G裏蓋 |
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Cで紹介した鉛シートの白色を貼り、共振防止加工です。
(とりあえず=効果があれば充分=の仕上げです。なにせ裏ですから・・。)
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H基板 |
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プリント基板を裏から見た写真です。
片面はガラスエポキシ加工の肉厚なシッカリした仕様です。
販売価格の割りには、立派なパーツが使われています。
(今回は撮影だけです。)(*^^)v |
I設置・組立 |
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本体に基板を嵌め込み表カバーをビス止めしたら元通りです。 |
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完成! |
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完成姿ですが、裏蓋以外は・・なんの変哲もありません。(*^^)v
カチカチカチの小気味良い音だけが響きます。
”シャーン”の残響は完全に消えまして・・先ずは大成功です。
当初の製品重量は800グラム。
加工後の総重量は1,220グラムとなりズッシリした重さになりました。 |
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